おはようございます、柊木野(ひらぎの)です。
白髪の、今はもう70歳くらいになっているだろう『リーマスおじさん』の話の続きです。
そうですね、昨日が青春編だったので、今日は社会人編ですね。
何とか某国立大学を卒業した、おじさん。
地元へ帰り、某上場企業の技術職として働き始めます。
「◯◯へ勤めてたけれど、ワシはホワイトカラーだから。ブルーじゃあないからな」
これが、口癖でした。本当に何度も何度も話していました。
問題があれば、パソコンを使ってすぐに解決するような、かなりのキレ物だったらしいのです。
プライベートでは、学生の頃に知り合った方と結婚。
一男一女を授かったそうです。
ここまでならよくある、幸せそうな人生に聞こえます。
…がっ!
ある日の出来事。
おじさんは、車を運転して、ただただ東へ東へ。車を走らせたそうです。
ドライブというには、長いものだったみたい。
何を思ってか?さあ…分からないまま。
本当に分からなかったらしく、ガス欠になるまで走り続けたそうです。
その時、トヨタ車に乗っていたので、付近にあったディーラーの方がお世話してくださったとのこと。
おじさん、曰く。
「トヨタは、サービスがいい!ちゃんと面倒見てくれた」
そんなこと言っても、家族やら周囲の人たちは大騒ぎです!
急にいなくなって、全く違う場所で発見されたのですから。
無事、保護という形だったからこそよかったものの、ご家族の方はさぞ心配なさったでしょうに。
帰って来たら、即入院。
検査を受けて、『躁うつ病』と診断。こうして、病院生活が始まったのだそうです。
奥さんとは、入院中に『離縁』となり、今は独身とのこと。(苦笑)
奥さん、もうおじさんの奇妙な行動を見るにみかねて、一方的に離婚したとのことです。
奥さんの職業は、ヨガのインストラクター。それで、十分に食べていけるのですって。
そうそう、おじさんの子供たち・一男一女は順調に育ち、おじさんに似て優秀!
男の子は関西で建築士をしており、女の子の方は単身カナダへ渡り、通訳の仕事などをしているとか、と聞きました。立派だなあ。
ところで、おじさんからすれば勝手に離縁されたわけで。
「そうなんだ、じゃあ今は独身なんですね」と、相槌を打ちながら笑うと、
「もーう、懲り懲り!」
って言ってたっけ。
まあ、自業自得だわなあ。
次回も、『リーマスおじさん』の話の続きをします。